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日本人と言語技術教育 [書評]

言葉の力 -   「作家の視点」で国をつくる (中公新書ラクレ)

言葉の力 - 「作家の視点」で国をつくる (中公新書ラクレ)

  • 作者: 猪瀬 直樹
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/06/09
  • メディア: 新書


昨年から東京都で始まった「<言葉の力>再生プロジェクト」。
日本人が国際社会の一員として活躍する上で乗り越えなければならない壁が「言葉の壁」だ。
これは決して「英語ができないと国際社会で通用しない」とかいう単純な話ではない。
今の日本人は言葉の使い方とはどういうものなのかということを知らないというのが現状なのだ。
「言語技術」という言葉が耳新しいのはそのためで、人が社会活動を行う上で必要となってくるコミュニケーション能力を養う教育が今の国語教育には存在しないという悲劇が我が国の将来を暗いものとしている。
これは政治家・マスコミなど、言葉が商売道具である人たちについても例外ではないため、社会全体が劣化しているのである。
そのため一部の官僚が言葉巧みに国を扇動する余地が生じている。
言語技術教育の重要性に覚醒しその周知に尽力されているつくば言語技術教育研究所の三森ゆりか氏の実績を評価したい。
今こそ日本の将来のために立ち上がる有志が必要な時だと痛感する。


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